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「皆さん、お疲れっす!
すみません…また、遥が…」
「仁ちゃん!」
文香から引っ剥がした渡辺を受け止めたのは、森山 仁(モリヤマジン)だ
メロメロパワーでゲットしたという渡辺の彼氏で、うちのサークルにも入っている。
「皆さん、部長の佐藤さんが、まだかまだかと待ってますよ?」
「何で4年の俺らを待ってるんだ?
俺ら、ほぼ引退だぞ?
もう3回生が仕切りだろーが」
「んー…
ま、今日の学祭の打ち合わせに立ち会って貰えば解りますよ」
森山が、苦笑いで言葉を濁す。
「何?その勿体つけた言い方」
「まー、まー!千夏さん、お楽しみはこれからですから!」
渡辺までも勿体つける。
実は、俺ら4人は、部長になった一年後輩の佐藤から、なるべく学祭の打ち合わせに参加して欲しいと、連絡を受けていた。で、今日は久しぶりに集まったのだ。
俺は、なんとなーく…
ろくでもないことを考えているんだろうな…と予想している。
そして、キョトンとしてる文香が…多分、その被害者になるだろうとも…
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