甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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「…う…そッ……でしょ!?」 で、そのことを当の本人は、無自覚だったわけだけど… 驚きの状況を知り、文香は俺の腕にしがみついて、フルフルと首を横に振り、縋るような涙目で俺を見上げる。 うわー、破壊力ハンパなッ!! その顔ヤバイから! 押し倒して、今すぐ襲いたい!! 「将さん、あたし、こんなこと…」 「文香、めちゃ可愛い!!」 ガバッ! 「うぎゃッ!ちょッ!違ッ! あたしは真面目に~~ッ!!」 「だーかーらー! 文香バカが人前で盛るから、文香が偉いことになんじゃないの!」 ゴンッ!! 「ッて!!」 文香に抱き着いた俺に、橋本が思い切り俺の背中に蹴りを入れた。 俺の腕の中からすり抜けた文香は、橋本に抱き着き、俺を睨んでいる。 チッ!…文香が可愛いから仕方がないだろ 「アタシ達が文香と一緒に呼び出されたのは、ひょっとして文香を説得させるため? だとしたら、アタシは文香の味方だから!」 橋本が毅然とした態度で、文香を庇う。 ・
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