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「バーカ!ちげーよ!
多分、橋本も将も、昨年同様、ももりんと三枚看板で、集客をしてほしいんだよ。
説得役は俺だけだよ。俺だけ」
智紀が橋本をバカにしながら、これみよがしに言った。
「藤沢さん、それも違います。
藤沢さんも、ですよ?」
「はあ!?」
佐藤はまだ嘘くさい愛想笑いを浮かべている。
「考えてみて下さいよ?
あなた達四人は、昨年の学祭で、ミスコンの3位、2位、ダブル1位ですよ?
藤沢さんも崎村さんには負けますが、集客力があるんですから」
「…褒められてんのか、けなされてんのか…って、おい!」
なるほど…
文香がメインの客寄せだが、俺達三人もサブで客寄せしろということか…
「「「「嫌だ…」」」」
俺達四人は同時に呟いた。
当たり前だ。
今年こそは、ゆっくり文香と学祭を満喫しようと思っていたのに、冗談じゃない。
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