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「そして、もう一つ!
恋のお告げをする時のうさもも様スタイルは…
巫女姿です!」
「「「「巫女!?」」」」
今度は、俺達四人の素っ頓狂な声が揃う。
「はい。基本的にはうさもも様は生き神様なので、出店のモチーフを神社にしようかと。
だから、うさもも様グッズの売り子をしてもらう崎村さん三人は、袴スタイルです。
で、今回、昨年の業績から、出店のスペースが広いんです。
だから、ステージを設けて、リアルももりんタイムはメイド姿で、うさもも様は袴姿で」
「あたしをどんだけコスプレさせて、こき使う気ですか!!」
「休憩はきちんとあげるから…」
「そんな問題じゃない!!」
「文香が…巫女とメイド」
「だから、将さん、惑わされないでー!」
俺の脳裏に、巫女姿の文香とメイド姿の文香が、交互に現れる。
「将さん!ダメですってば!
将さんだって、袴着たり、売り子したり、大変なんですよ?
学祭、二人で楽しみたいでしょ!?」
確かに…
文香の必死な訴えにも心が揺れる。すると…
「フッフッフッフッ……崎村さん…」
不気味な笑い声が聞こえてきた。
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