甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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「そして、もう一つ! 恋のお告げをする時のうさもも様スタイルは… 巫女姿です!」 「「「「巫女!?」」」」 今度は、俺達四人の素っ頓狂な声が揃う。 「はい。基本的にはうさもも様は生き神様なので、出店のモチーフを神社にしようかと。 だから、うさもも様グッズの売り子をしてもらう崎村さん三人は、袴スタイルです。 で、今回、昨年の業績から、出店のスペースが広いんです。 だから、ステージを設けて、リアルももりんタイムはメイド姿で、うさもも様は袴姿で」 「あたしをどんだけコスプレさせて、こき使う気ですか!!」 「休憩はきちんとあげるから…」 「そんな問題じゃない!!」 「文香が…巫女とメイド」 「だから、将さん、惑わされないでー!」 俺の脳裏に、巫女姿の文香とメイド姿の文香が、交互に現れる。 「将さん!ダメですってば! 将さんだって、袴着たり、売り子したり、大変なんですよ? 学祭、二人で楽しみたいでしょ!?」 確かに… 文香の必死な訴えにも心が揺れる。すると… 「フッフッフッフッ……崎村さん…」 不気味な笑い声が聞こえてきた。 ・
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