甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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「文香さんの巫女とメイドなんて、もうこの機会を逃せば見ることないんですよ?」 「は、遥ちゃんまで敵!?」 小林に続き、渡辺までもが畳み掛けてきた。 「可愛い文香さんの、去年のうさ耳姿は堪らなかったでしょ? 今年はそれが巫女とメイドのツーバージョン!」 「わー!将さん、遥ちゃんの言うこと聞いちゃダメーッ!」 「そして、巫女スタイルは、昨年のセーラー同様、残念ながらレンタルですが… メイド服はオーダーメイドです!」 「オーダーメイド!?」 文香は何度も驚くばかり。 「そうです! 文香さんのこのナイスボディのサイズぴったりで、アタシが作ります。アタシ、裁縫得意なんです。 文香さんなら、絶対に可愛いさ爆発です!! メイド服は学祭後にプレゼントしますから。 いつでもどこでも文香さんのうさ耳メイドを堪能出来ますよ!」 いつでもどこでも… 「嫌ーッ!!将さん、あたし、メイド服貰っても着ませんよ!」 「………フッ」 「なッ!ちょッ! 将さん、その怪しい笑みは…」 「……やる。 文香も巫女とメイドよろしくね」 「イーヤーッ!!」 俺が堕ちたと同時に、文香の運命も決定した。 ・
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