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「…ホントに…この格好で人前に…出るの?」
カーテンで仕切られた中から、文香の弱々しい声が聞こえてくる。
今日は学祭当日。
文香は今メイド服に着替え中だ。
「かっわいいでしょー!?
アニメももりんの新コスチュームを、文香さんサイズで完璧に再現したんですよー!
文香さん!恥ずかしがらずに、早く皆にお披露目してくださいッ!」
「で、でも…これはちょっと…」
自らの力作を早く見せたい渡辺が、カーテン内に閉じこもる文香を出て来るように促すが、彼女はまだ躊躇っている。
実は、文香のメイド服は、本番前日の昨夜、やっと完成したばかりで、誰もまだ見ていないのだ。
「もう!往生際が悪いわね!
文香、さっさと出て来い!!」
シャッ!
巫女姿の橋本が痺れを切らし、無理矢理カーテンを開け放った。
そして、メイド姿の文香が目の前に現れ…
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