甘い青春と旅立ち【Ⅰ】

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「ちょッ!崎村さん! 何するんですか!? 文香さん、超~可愛いのにーッ!」 「ダメだ!」 渡辺がもう一度カーテンを開けようとするのを、俺は止める。 「もう邪魔しないで下さいよぅ! アタシの自信作なんですから!」 「こんな文香、人前に出せるか!!」 「…さすがに、あたしも今回ばかりは、文香バカの意見に同感」 渡辺は文香を隠され、ブータレているが、珍しく橋本が俺の味方をした。 「…やっぱり、見るに堪えないですよね…」 文香がカーテンの隙間から、ニョキッと顔だけ出し、ボソッと呟いた。 「違う!逆!文香が余りにも、そのメイド服が似合い過ぎで危ない!」 「は?」 「そうよ。 似合い過ぎて困るのよ…ハァー」 「??…あの、どういう意味?」 「「エロ過ぎて、襲われる」」 「なッ!何、バカなことを!」 橋本と俺の心配を取り合わない真っ赤な顔の文香。 やっぱり… 相変わらず、無自覚だよね… ・
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