19383人が本棚に入れています
本棚に追加
/227ページ
「…そうねぇ。
その格好は、男の子達には刺激がありすぎるみたいねぇ…」
佐々木は、俺の腕の中に隠れている文香をマジマジと見て苦笑する。
「麻子さん…あたしの格好、やっぱり露出が多過ぎですよね?」
「えー!?だって、アニメのももりんは、このまんまのコスチュームですよ?」
「うん。アニメそっくり!
遥ちゃん、よく出来てるよ。
だけど…リアルに再現すると、ふーちゃんの生身の色気が目立っちゃって、さすがに…
でも、宣伝ポスターも校内に貼ってるから、今更、内容変更も難しいし…どうしたらいいかなぁ」
佐々木と文香は、昨年の学祭から急速に仲良くなり、『麻子さん』『ふーちゃん』と呼び合うまでの仲になった。
文香は佐々木のことを、優しく頼れる先輩として凄く慕っている。
佐々木は、そんな自分を慕う文香の窮地に、真剣に考えを巡らしているようだ。
・
最初のコメントを投稿しよう!