甘い青春と旅立ち【Ⅱ】

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そして、文香はメイドになっては… 「渕上君、手取り足取り教えて下さい…」 「「「おぉー!もーもーりーん!」」」 巫女様になっては… 「皆さん、メロメロパワーで幸せな恋に巡り会えますように…」 「「「キャー!うさもも様ーッ!」」」 …小林から指示された通りのメイドバージョン、巫女バージョンの台詞を、ステージ上で言わされている。 それを奇声を上げて喜ぶ観客達。 文香は恥ずかしいやら、騙してる気がするやらで、涙目でこの台詞を遠慮がちに言っているが、それがまた可愛いと評判だ。 ここまで凄い人気だと、今更辞めるといえず… 「文香、大丈夫?」 「全然…大丈夫じゃないです…」 「…だよね。 でも、文香、凄い人気だね」 「あたしのことは、ただ物珍しいだけですよ。 女の子は、将さん目当てだもん」 「俺?」 「だって、将さんの執事、カッコイイから…」 ちょっとふて腐れたように、俯く文香。 あぁ…なんて可愛い俺の彼女 ・
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