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そして、文香はメイドになっては…
「渕上君、手取り足取り教えて下さい…」
「「「おぉー!もーもーりーん!」」」
巫女様になっては…
「皆さん、メロメロパワーで幸せな恋に巡り会えますように…」
「「「キャー!うさもも様ーッ!」」」
…小林から指示された通りのメイドバージョン、巫女バージョンの台詞を、ステージ上で言わされている。
それを奇声を上げて喜ぶ観客達。
文香は恥ずかしいやら、騙してる気がするやらで、涙目でこの台詞を遠慮がちに言っているが、それがまた可愛いと評判だ。
ここまで凄い人気だと、今更辞めるといえず…
「文香、大丈夫?」
「全然…大丈夫じゃないです…」
「…だよね。
でも、文香、凄い人気だね」
「あたしのことは、ただ物珍しいだけですよ。
女の子は、将さん目当てだもん」
「俺?」
「だって、将さんの執事、カッコイイから…」
ちょっとふて腐れたように、俯く文香。
あぁ…なんて可愛い俺の彼女
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