甘い青春と旅立ち【Ⅱ】

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…と、思った矢先 「はい!しゅーりょーーッ!!」 バンバンバン!! 驚いて振り返ると、窓に張り付いている智紀と橋本 …と、その他大勢のギャラリー 「キャーーッ!」 ドンッ! 「ってッ!」 窓から二人の様子を覗かれていたと解り、慌てて文香は俺を思い切り突き飛ばした。 その拍子に、マットから滑り落ちた俺。 バンバン!バンバン! 「カギ開けろー!」 「文香バカタイムは終わりよー!」 智紀と橋本が窓を叩く。 ドンドンドン! 「崎村さーん! 休憩30分はあげたので、これで勘弁してくださーい!お願いだから、戻って来てー!」 ドンドンドン! 窓とは逆の扉の方からは、小林の声。 そして、「さすがメロメロパワー!」とか「うさもも様可愛いー」などと、窓から覗くその他大勢のギャラリーも囃し立てている。 「「ハァーー…」」 俺と文香は、同時に溜息をつき、ガックリうなだれる。 どいつもこいつも邪魔ばかり! だいたい、何で、いつの間にこんなに人が集まったんだ!? ・
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