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…と、思った矢先
「はい!しゅーりょーーッ!!」
バンバンバン!!
驚いて振り返ると、窓に張り付いている智紀と橋本
…と、その他大勢のギャラリー
「キャーーッ!」
ドンッ!
「ってッ!」
窓から二人の様子を覗かれていたと解り、慌てて文香は俺を思い切り突き飛ばした。
その拍子に、マットから滑り落ちた俺。
バンバン!バンバン!
「カギ開けろー!」
「文香バカタイムは終わりよー!」
智紀と橋本が窓を叩く。
ドンドンドン!
「崎村さーん!
休憩30分はあげたので、これで勘弁してくださーい!お願いだから、戻って来てー!」
ドンドンドン!
窓とは逆の扉の方からは、小林の声。
そして、「さすがメロメロパワー!」とか「うさもも様可愛いー」などと、窓から覗くその他大勢のギャラリーも囃し立てている。
「「ハァーー…」」
俺と文香は、同時に溜息をつき、ガックリうなだれる。
どいつもこいつも邪魔ばかり!
だいたい、何で、いつの間にこんなに人が集まったんだ!?
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