甘い青春と旅立ち【Ⅱ】

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もちろん… 「俺…絶対にやだ」 「あたしもさすがにちょっと…」 二人とも拒否る。 当たり前だ。 そんなビックイベントの内容を、当のメインの二人が全くの初耳。 その上、この衣装。 承知できる訳がない。 しかし… 「事前にお二人に言えば、絶対に逃げられると思って言えなかったんです! 記念イベントだから、理事長も学長も、その他諸々のお偉いさんが来るんですー! もう引き返せないんですーー!! お願いします!お願いします!」 「んなの知るか!お前達が勝手に考えたことだろ? 文香、絶対に言うこと聞いちゃダメだよ!」 土下座&泣き落としに入る実行委員長。 俺はお人よし文香に釘を刺す。 無断で俺達ありきで企画するなっつーんだよ。 サークルの奴らといい、コイツらといい、勝手に人を担ぎ出しやがって。 しかし、俺が釘刺したにもかかわらず… 「……ハアー…解りました」 実行委員長の必死でしつこい土下座&泣き落とし約一時間に、超お人よし文香が根負けした。 …てことで、俺も道連れになったのだ。 ・
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