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俺は段々とムカついてきた。
(つーか、最初からムカついているけど…)
連日こき使われて疲れ果て、揚句の果てに、またも晒しもの
それも、どいつもコイツも、文香の人の良さに付け込んでの計画…
……黙って見過ごす訳にはいかないな
あ!…そういえば、学内のお偉いさんが揃っているんだよな
「……フッ」
「??将さん?」
「俺達二人の時間を奪った奴らに、天誅を下そう…」
「へ?な、何を…?」
タイミング良く、司会者が俺達に近づいて来た。
『崎村王子、ミスター北南4連覇、彼女と2年連続第一位獲得のご感想をぜひ!』
案の定、司会者が俺にマイクを向けたので、俺は司会者からマイクを奪い取り、話し出す。
『まさか4年連続で、一位を獲得するなんて…たくさんの方が投票してくれたお陰です。
ありがとうございます』
俺が作り笑いで会場に愛想を振り撒くと、わぁーと拍手と歓声が起こる。
学祭実行委員会の奴らも、サークルの奴らも、にこやかに傍観しているようだ。
…本番はこれからだよ、皆さん
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