甘い青春と旅立ち【Ⅱ】

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俺は段々とムカついてきた。 (つーか、最初からムカついているけど…) 連日こき使われて疲れ果て、揚句の果てに、またも晒しもの それも、どいつもコイツも、文香の人の良さに付け込んでの計画… ……黙って見過ごす訳にはいかないな あ!…そういえば、学内のお偉いさんが揃っているんだよな 「……フッ」 「??将さん?」 「俺達二人の時間を奪った奴らに、天誅を下そう…」 「へ?な、何を…?」 タイミング良く、司会者が俺達に近づいて来た。 『崎村王子、ミスター北南4連覇、彼女と2年連続第一位獲得のご感想をぜひ!』 案の定、司会者が俺にマイクを向けたので、俺は司会者からマイクを奪い取り、話し出す。 『まさか4年連続で、一位を獲得するなんて…たくさんの方が投票してくれたお陰です。 ありがとうございます』 俺が作り笑いで会場に愛想を振り撒くと、わぁーと拍手と歓声が起こる。 学祭実行委員会の奴らも、サークルの奴らも、にこやかに傍観しているようだ。 …本番はこれからだよ、皆さん ・
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