甘い青春と旅立ち【Ⅱ】

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『また、俺と彼女が2年連続で第一位を取れたのも… サークルの執行メンバーが、俺と彼女に休憩もろくに与えず、何度もコスプレを無理強いし、皆さんの注目を集めてくれたからです。 また、それに加担したメンバーも、ノートやレポートの代筆につられたりで、精一杯、彼らの協力をしてくれ… そんなサークルのメンバーの熱意に胸打たれました』 「し、将さん!」 「将、てめー!」 「文香バカのバカ!」 ステージ上では、慌てふためく文香に、毒づく智紀と橋本。 ステージ下では、サークルの佐藤や小林が青い顔をしている。 しかし、俺は構わず続ける。 『またその上! 疲れ果てて帰路に着こうとした俺と彼女を、力付くで一室に閉じ込めたり… 執拗にこの衣装を強要してまでも、後夜祭を成功させたいという情熱を持った、学祭実行委員の皆さんのお陰でしょう!』 実行委員の面々も顔面蒼白だ。 ・
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