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『そして、そんな状況に耐えながら、手を取り合い、二人で支え合った俺と彼女の姿が…
きっと、皆さんの共感を得て、今回の結果に繋がったのでしょう。
本当にありがとうございました!
文香、よかったね……うぅッ』
「ちょッ!将さん!」
最後は、サービスで泣きまねまでして、文香にこれみよがしに抱き着いた。
会場に顔が見えないように、後ろ向きで舌を出しながら…
俺は、やられたらやりかえす「演技派ドS」なんだよ。
ざまーみろ!
ま、嘘はついてないしね。
その後は、司会者がアタフタしつつも、懸命にその場をごまかし、なんとか後夜祭を終えた。
しかし、そんなことじゃ、もちろん取り繕うことは出来ず…
後日、理事長に主要メンバーが呼び出され、説教と人権についてのレポートを提出させられたらしい。
見事に天誅が下ったな!
しかし…
「将さん!いくら何でも、あんなこと、やり過ぎです!」
と、文香から俺は説教されてしまった。
ホントに…文香はどこまで、お人よしなんだから…ハァー
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