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「イ、イケメンさん…
はッ!ち、違う!違った!
さ、崎村さん、冗談はほどほどに!!」
彼女が俺の言葉に照れて、こう言ったのには、本当にウケた。
橋本も智紀も笑っている。
イケメンさん…か
彼女の目にも、俺はイケメンに映るのか。
それって、ちょっとは他の奴より得にはなるかな?
俺は、初めて自分の容姿を有利に感じたかもしれない。
だけど、何でそんなことを考えているんだろう?
結局、彼女との会話はそこまでで終わった。
垣内に邪魔されたからだ。
本当に欝陶しい奴だ。
しかし、下手にあしらって、垣内が彼女に危害を加えてもいけないので、とりあえず我慢して、その場から離れた。
ま、移動しても、垣内なんか全く相手にせず、頭の中は彼女のことばかり考えていたけど…
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