甘い青春と旅立ち【Ⅲ】

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それから、サークルの仲間達は、それぞれ思い思いに写真を撮り合っていた。 写真嫌いで有名な俺が、文香と一緒であればと、集合写真には応じたので、皆、心底ビックリしていた。 「やっぱり、ふーみんはすげーなぁ。さすが、うさもも様だな!ハハハ!」 と、長年、写真嫌いの俺を見てきた智紀は、文香の影響力を屈託なく笑い飛ばした。 そう…文香は凄い。 俺をどんどんと知らない俺へと変えていく。 マイナスをプラスへ。 彼女が傍にいるだけで、俺の世界は暖かい。 だから、絶対に俺は文香を手放せない。 「そろそろ解散して、夜、また集合しよーぜ?」 智紀が一旦解散を促した。 夜にはまた居酒屋に集まって、サークルで卒業打ち上げをやることになっているのだ。 「文香、部室に寄りたいから、ちょっとだけ付き合って?」 「いいですよ!」 俺の頼みに文香はにこやかに返事した。 そして、俺と文香は中庭で皆と別れた。 ・
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