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｢あー！このまま文香を閉じ込めて、誰にも見せたくない！｣
好きで好きで堪らない彼女を、力いっぱいｷﾞｭｰｯと抱きしめる。
｢し…しょ…さ……く、苦しｯ…｣
｢ｱﾊﾊ！ごめんごめん！つい！｣
｢ハァー！もう！｣
力を緩めると、文香は大きな深呼吸をした。
｢ねぇ？将さん｣
｢ん？｣
｢SMASHをイチ押ししたのは、企業がきちんとしたとこだってことだろうけど…ひょっとして……｣
｢そ！俺の味方が多いほうが、文香の情報が入るでしょ？｣
｢味方が多いって…
まさか、麻子さんやデザイナーの人以外にもいるの！？｣
｢うん｣
｢…SMASHに、どんだけ人脈があるんですか｣
文香は呆れるように呟いた。
｢だから、言ってるでしょ？
俺は、文香が好きで堪らないの！
絶対に離したくないの！
文香を奪われないために、出来る限りのことはするよ！
だって、好きなんだもん！｣
｢し、将さん、解った！解りましたから！
これ以上、好きって言われると、あたしの心臓ドキドキしすぎて止まっちゃいそうだから…！｣
文香は手で頬を押さえ、真っ赤な顔で目をｷﾞｭｯとつむった。
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