甘い青春と旅立ち【Ⅲ】

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「フフッ… 照れちゃって、文香、可愛い! ま、俺がイチ押ししていた理由はともかく、SMASHは優良企業だからさ!」 「あー、もー、将さんってば!」 文香は照れ隠しに、俺の胸をパシンと叩いた。 「文香、OLになって、俺よりいい男がいても目移りしないでね?」 俺は文香の顔を覗き込み、いちおう釘を刺しておく。 「あのぉ… 将さん以上の男性って、そうそういないと思うんですけど…ハハハ… っていうか…その言葉、そっくりお返しします」 苦笑いしながら、文香も負けじと俺に言った。 「え?俺? あれ?今日、聞いてなかった?」 「何を?」 「俺に纏わり付いてた女達に言った台詞」 「うッ… やっぱ、纏わり付かれてたんだ… 社会人になっても、将さん、モテるでしょうねぇ…ハァー…」 「だーかーら、大丈夫。 俺にとって、文香以外の女なんて、この世の無駄だから」 「…まさか……それを…」 「うん。言った」 「ひどッ!!」 文香は、しかめっ面で、またも思い切りのけ反った。 これ、マジで俺の本心なんだけど、そんなに酷いことなのかな? だって、文香以外の女に寄り付かれるのが、すこぶる嫌なんだもん。 ・
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