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しばらくして、新歓コンパがお開きになった。皆、ゾロゾロと店を出て行く。俺もつられて出る。
俺は仮にも副部長だから、次の二次会にも行かないといけない。
はぁー…めんどくさ…
でも、彼女が二次会にも来てくれたらな…
そう思い、彼女を捜すと、玄関からちょうど出て来た。俯いていて、俺に気付いていない。
なんかテンション低いなぁ…
ひょっとして…
「サークル、辞めちゃおっかな~って思ってる?」
俺が話し掛けると、彼女は勢いよく顔を上げた。
「その顔は図星?」
顔を近付けると、彼女が後ずさる
「…なんかその態度、傷つくな」
「え?え?あの、びっくりして…その、すみません!」
彼女に尋ねると、二次会も来ないと言うし、サークルも続けるのかも微妙な感じだ。
う~ん…なんだかおよび腰だな…
このままサークルに来なくなるのは、接点が無くなって困る。
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