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二次会に移動している奴らの中から、あのウザい垣内が、俺が見当たらないとギャーギャー言い始めた。
まだまだ彼女といたかっけど、もうタイムリミットだ。
「チッ!…仕方ない。行くとするか
あ、そーだ。
明日の約束のことは誰にも内緒。橋本にも言ったらダメだよ。
わかった?」
明日は、彼女と二人きり、誰にも邪魔されたくない。
彼女は、まだぼんやりしながらもコクンと素直に頷いた。
意地悪しすぎちゃったかな?
「じゃあ、気をつけて帰るんだよ」
俺はもう一度だけでも彼女に触りたくて、去り際に彼女の頭を撫でた。
フフッ…髪の毛まで柔らかいや
彼女の新たな発見を見つける度、俺の心が踊る。
後ろ髪を引かれる…
まさに今の俺にピッタリな慣用句だな
俺は本当に後ろ髪を引かれる思いで、彼女から離れた。
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