甘い香り【Ⅰ】

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だけど、彼女は… 俺が今まで女に対して感じたことがない感情を感じさせる。 傍にいたい 触りたい 抱きしめたい キスしたい 彼女への欲求が、次から次に沸き起こる。 俺は女から求められるばかりで、自分からこんなに求めた事がない。 明日、彼女来るかな? いや、多分、彼女は絶対に来る。 きっと、お人よしの彼女なら、約束を破ることが出来ないだろう。 俺はそれを見越して、彼女に無理強いしたのだから…俺って、やっぱり腹黒い。 でも、どうしても彼女ともう一度会いたかった。 この沸き上がる感情に この抑え切れない衝動に あの甘い香りの誘惑に もう一度、思う存分溺れてみたい ・
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