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「昨日からからかってばかり!
ふざけないで下さい!
だいたい、私を呼んだのは何故ですか!?」
「……」
ここまでされて、解んないかな?
「もう用がないなら、帰ります!離して!!」
彼女は赤い顔で口を尖らせて怒っているけれど、俺には煽ってるようにしか感じない。
甘い香りと艶やかな唇の誘惑
「……確かめたかった」
「はぁ?」
彼女が怪訝な顔をして、首を傾げた。
ポカンと半開きになった彼女の唇
そう…
確かめたかったんだ
この感情の正体を
この衝動の理由を
俺は彼女の下唇を指でなぞる。
俺の腕の中でビクッとする彼女。
そう…
彼女は今、俺の腕の中にいる
「…だから、確かめさせて…」
もう…無理だ…
俺は俺を抑え切れない
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