甘い香り【Ⅱ】

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「昨日からからかってばかり! ふざけないで下さい! だいたい、私を呼んだのは何故ですか!?」 「……」 ここまでされて、解んないかな? 「もう用がないなら、帰ります!離して!!」 彼女は赤い顔で口を尖らせて怒っているけれど、俺には煽ってるようにしか感じない。 甘い香りと艶やかな唇の誘惑 「……確かめたかった」 「はぁ?」 彼女が怪訝な顔をして、首を傾げた。 ポカンと半開きになった彼女の唇 そう… 確かめたかったんだ この感情の正体を この衝動の理由を 俺は彼女の下唇を指でなぞる。 俺の腕の中でビクッとする彼女。 そう… 彼女は今、俺の腕の中にいる 「…だから、確かめさせて…」 もう…無理だ… 俺は俺を抑え切れない ・
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