甘い香り【Ⅱ】

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俺は彼女の唇に吸い込まれるように、自分の唇を重ねた。 「ッ!!…んー!」 驚いた彼女が、俺の胸を押そうと腕に力を入れた。 俺は、彼女の両手首を握り、壁側に押しつけて、無理矢理キスを続ける。 「待っッ…んッ…さきむ…んんッ!」 彼女の唇が… 吐息が… 甘い香りが… 俺の五感すべてを刺激する。 俺を狂わせていく。 彼女とのキスは甘い… 止まらない… 何度も何度もキスを繰り返す。 「ふ…ん…はぁ…」 彼女の息も絶え絶えな甘い声を聞いて、俺はゆっくりと唇を離した。 すると、彼女は真っ赤な顔で、ハァーと大きな深呼吸をする。 俺…がっつき過ぎだよな… 解ってはいるけど、彼女のすべてが、俺の男としての本能を呼び起こす。 多分、腕の中の張本人は、全く自覚していないんだろうけど… ・
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