甘い香り【Ⅱ】

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すると、彼女は目をパチパチさせて驚いたかと思ったら、みるみるうちに表情が変わり、真っ赤な顔して、俺を上目遣いで睨む。 だから、その顔がまた… 「あ~!ダメだ!ヤバイ!」 俺は、彼女からパッと手を離し、解放した。 これ以上、彼女を抱いていたら、キスだけじゃ我慢出来なくなる! 彼女は突然解放されて、ポカンと呆気に取られている。 「何?名残惜しい?」 俺はおちゃらけて言ったけど、彼女は何も応えず、頬を赤らめたまま、俺を見上げた。 うわー…もう勘弁して… 「あ~反則だよなぁ…」 俺は堪らず、両手で顔を覆い、天を仰ぎながら呟いた。 次から次に、男心を擽る誘惑攻撃 本人は、それを全く自覚してないから、余計に破壊力があるんだろうなぁ… ・
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