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「お!ちょうどアイツらが来た!
おーい!こっちこっち!」
智紀が声をかけている方向を見ると、河島と武ちゃんがトレーにランチを乗せて、近付いて来た。
河島と武ちゃんは、大学に入ってから、ウマが合った奴らだ。
たまたま取っている講座が一緒なのが多く、顔を合わせると自然と話すようになった。今では4人で同じゼミに入っている。
「あれ?
早目にランチしてたんだね?」
「俺ら、今日は午後からだからさ」
武ちゃんの質問に、智紀が明るく応えた。
「崎村は食べてないの?」
「…う~ん、余り食欲なくてね」
河島の質問に、俺は苦笑いで応える。
すると、智紀が
「あー!コイツ、今、恋患い中だから!アハハ!」
「「えぇ!?」」
ガコッ!
「ッてー!!」
俺は至らんことを言ったアホの脇腹に、一発、拳を入れた。
「おまッ!空手黒帯が素人に手ぇ出すなよ!」
「チッ!お前が茶化すからだろ」
人のことを面白がりやがって!
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