19385人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふーん…面白そうだな」
河島がニッと口の端を上げて笑った。
「合コンか~…ミチルにバレたら嫌だかんな~」
武ちゃんがちょっと考えている。ミチルとは、武ちゃんの幼なじみで好きな子だ。
「フフン!あの話題の『黙っていたら美人』の橋本を呼ぶつもりだぞ?」
「え!?マジ!?」
「それは楽しみだね」
「どんだけ見た目と喋りにギャップがあるのかな~」
智紀の発言に、武ちゃんと河島が食いついてきた。橋本はサークル以外でも話題になっているから、興味があるんだろう。
「それに、難攻不落のイケメンにがっつかれても堕ちないっていう、愛しの君も会ってみたいし」
「そだね!崎村に迫られて、陥落しないなんて」
「そういえばそうだな。
一見、普通の可愛い感じの子だけど、ふーみん凄ぇなぁ」
皆、彼女に変な感心をしている。
彼女が、俺の顔だけで、簡単に靡くような子なら、俺はここまで強く求めなかったかもしれないな…
やっぱり彼女は特別だ。
・
最初のコメントを投稿しよう!