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「おー来た来た!
橋本~こっちこっち!」
智紀がゾロゾロと店内に入って来た女性陣に、大声で呼びかけた。
俺は、すぐに彼女が居るかどうかを確認する。
いた!
彼女は、女性陣の一番後ろから、俯き加減でトコトコ近付いて来る。
俺は彼女が来てくれたことに、ホッと安堵する。
おざなりの挨拶を済ませ、女性陣が男性陣の向かいの席に、順に着席していった。
橋本の機転で、彼女は俺の真向かいに座る。
「こんばんは。うさぎちゃん」
「こ…こんばんは」
ペコッと軽くお辞儀した彼女は、すでに頬が赤い。
「何、飲む?」
「えっと、じゃ、ピーチサワーで…」
「クスッ…はい。了解」
彼女が甘い飲み物を頼んだので、甘い香りの彼女の原因は、甘い物好きだからかも?なんて考える。
彼女は顔を真っ赤にさせて俯きながら、チラチラと俺を伺っていた。
一昨日のキスのことがあるから、恥ずかしいんだろうなぁ…
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