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その後、女性陣の自己紹介になり、彼女の番になると、俺のことで冷やかされた。
この合コン自体、俺達がきっかけだから、仕方がない。
でも、気心が知れた同士だからか、俺と彼女を見守ってくれる気遣いがあり、俺は有り難かった。
すると、女性陣の一人(文香以外は興味ないから名前を覚えていない)が、俺に話し掛けてきた。
「崎村さん、ぶっちゃけて聞いてもいいですか?
文香のどんな所に惹かれたんですか?」
惹かれたところねぇ…
たくさんあるんだけど、敢えて言うなら…
「ん~?第一印象?」
「じゃ、新歓コンパの時だ?
文香、崎村さんが真っ正面で、初めてだし、テンパってたよね~!あはは!」
思い出して、大笑いする橋本。
確かに、アタフタしていた文香も可愛くて、惹かれたけど…
「うーん。正確には、席につく前の印象なんだけどね…フフッ」
「え?席に着く前に会いました?
あたし、何かしました?」
文香が首を傾げて尋ねてくる。
そっか…
文香は俺が受付してたの、気付いてないのか…
「これ以上は秘密」
俺はわざと教えなかった。
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