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それからしばらくは、それぞれの昔話などで盛り上がった。
俺も、むやみに近寄ってくる女はいないし、文香は絶えず笑っているし、久々楽しい飲み会だ。
そして、場が盛り上がる中、文香が化粧室へ中座した。
すると、
「なぁ!席替えしないか?」
智紀が突然提案してきた。
「そうですね。男女向かい合ったままってのもね」
「男女交互に座るってのが、やっぱコンパらしいコンパでしょ?」
「そうよね!文香が言ったんだもんね」
「崎村のためにもね?」
「じゃ、早速、席替え!席替え!」
俺が一言も発することがないまま、六人でさくさくと席替えを決めてしまった。
六人は席を立ち、適当に男女交互に座り直す。
もちろん、俺の隣の席は空席。
彼女待ちだ。
文香、やっぱビックリするかな?
彼女の驚く顔が目に浮かぶ。
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