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皆、程よく盛り上がって、程よく酔っ払い、とりあえず居酒屋から出た。
今は、元気が有り余るメンバーで、二次会の相談をしている。
しかし、そんな中、一人ぐったりしている彼女。
「ちょっと~、文香、大丈夫?」
「うー、酔った~。気持ち悪い…」
「ダメだな。こりゃ」
智紀と橋本が彼女の様子を伺って、溜息をついている。
「二人ともまだ飲み足りないんだろ?俺が文香を送るから、皆と行きなよ」
二次会に行きたそうな二人に、俺は声をかける。
「いや…ちょっと…それは…」
そんな俺に言葉を濁す彼女。
少しは危機感を持ってるようだ。
「…俺も酔っ払いを襲うほど鬼畜じゃないよ」
俺がそう言っても、彼女はまだ疑いの眼差しだ。
ま、一昨日のことがあるから解るけどね。
いくら何でも、酔った勢いってのは、いただけないから。
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