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カチャ…
静かに寝室のドアを開ける。
「文香…」
俺はドアから顔だけ出して、小さな声で呼びかけるけれど、やはり返事はない。
ベッドの上を見ると、未だ熟睡中のお姫様
掛け布団を股に挟み、抱き着いたような格好で寝てる。
あー…あの布団と代わりたい
って、俺は変態かよ!
…………アホか、俺は。
一人ノリツッコミして、虚しくなる。
とりあえず気を取り直して、布団をかけ直そうと、そっと彼女へ近付いた。
よく寝てるなぁ…
俺はベッド脇にひざまづき、頬杖ついて、彼女の寝顔を眺める。
いつもより幼く感じるかも…
彼女は化粧もナチュラルメイクで、余り派手な格好もしていない。
今日の服装も淡いベージュのコットンチュニックにジーンズの出で立ちだ。
だから、漫画にあるような、スカートから生足がチラリ、胸元がチラリ…というようなエロい展開にはならないんだけど…
「何故か、そそられるんだよなぁ…」
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