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あぁーあ…
結局、誘惑に負けちゃったな…
彼女の柔らかな髪に顔を埋めて、苦笑いをする。
可愛い小さな眠り姫を腕の中で抱きしめながら、俺の中に満たされた気持ちが広がる。
抱きしめてるだけなのに、なんだか達成感があるな…
家に帰ってきてから、ずっと彼女との接触を我慢したから、触れることが出来て、何故かホッとしたというのが正直な気持ち。
ホント、俺、重症……
彼女と出会う前と後じゃ、俺は別人のようだ。
人を好きになるって、こんなにも大変なことなんだと改めて思う。
文香、抱き心地いいなぁ…
いつもは甘い香りに誘惑されるけれど、今はこの香りに包まれて、戻ってこれたような気分。
なんだか、眠たくなってきた…
俺は彼女の背中にピッタリ寄り添って、いつの間にか眠りの淵に堕ちていった。
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