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「あ~ごめんなさい!!」
俺の目の前で前屈みになりながら、彼女が慌てて散らばった氷を拾い集める。
そして、彼女自身にも、いくつも氷がかかっていて、彼女の頬や首元に氷の雫が滴り落ちていた。
スタンドライトしか照らされていない室内。
そんな中、彼女の濡れた肌が妖しく光り、途端に彼女の色気が煌めき出す。
だから、ダメだって…
何で、こう、無自覚で男を誘惑するかな…
一気に俺の本能が呼び起こされてしまう。
しかし、彼女はそんなことに全く気付かず、懸命に氷を集めている。
俺は、また氷を零してしまいそうな彼女の手の中にあるグラスを取り上げ、ベッド横のサイドボードに置いた。
「大丈夫だよ。氷だけだったから、そんな濡れてないし…」
「ホントにいろいろすみません!」
俺も氷を拾っていると、彼女の手が俺の傍の氷に手を伸ばす。
触るか触らないかの手の距離
…触りたい
俺の欲望が頭の中を支配する。
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