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口の中の氷がほぼ溶けたと同時に、俺はゆっくりと彼女の唇を解放する。
すると、彼女の口の端から、氷の溶けた水が一筋零れる。
「あ…」
彼女の甘い声とともに、首筋にもその一筋が描かれる。
彼女は俯き加減で、自分に滴る水の行方を目で追い、手を添えた。
その瞬間、彼女の柔らかい髪がハラリと前に落ち、首筋からうなじがあらわになった。
すべての彼女の仕草に、俺は欲情する。
どんだけ、俺を煽る気なの?
「ほら…やっぱりエロい…」
「あッ…ダ…メッ……」
俺は、誘われるように、彼女の首筋から耳へ舌を這わせた。
無理だ…もう止められない
俺は文香の頭を両手で掴み、激しいキスの雨を降らす。
抑制が効かなくなった自分の欲望に、身体が忠実に動いた。
彼女は息も絶え絶えに、悩ましい吐息を漏らし、次第に身体の力が抜けていく。
俺の荒く攻めるようなキスの応酬に、彼女は押されるようにベッドへと倒れ込んだ。
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