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俺は彼女を逃がさないように、彼女の上に跨がった。
彼女の手を握ると震えている。
俺のことが怖いかな…
彼女は、まだ肩で息をして、潤む眼差しで俺を見つめている。
怖いよな…
だけど…もう…止まらないんだ
「目の前の獲物は逃さないって言ったよね?」
「…ハァッ……でも…酔っ払いは…襲わないって…」
「だから、酔いが覚めたか聞いたでしょ?」
「…酔いが覚めたとは…言ってない…です」
「そ…だったかな?…」
そうだったかもしれない。
だけど、彼女の意志がはっきりさえしていればいい。
酔ってて覚えていない…なんてことがないように。
俺の気持ちが、俺の存在が
彼女の中に刻み込まれるために
不安げな瞳で、震えている彼女
そんな怯える彼女の姿に余計に欲情するなんて、俺は最低だ。
彼女の鎖骨はまだ濡れていた。
俺は、流れ落ちた水と同じ、彼女の首筋から鎖骨を指でなぞる。
「あッ!やッ!」
彼女がビックリして、咄嗟に俺の手を震える手で掴む。
こんなに震えて……ごめん
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