甘い香り【Ⅲ】

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彼女は吐息混じりに、縋るように俺の名前を呼ぶ。それも苗字で。 だから、下の名前を呼ぶように言うと遠慮がちに「将さん」と呼んだ 擽られるような感覚に、彼女への愛おしさが増す。 俺は、彼女の甘い声と身体に夢中になりながら、身に纏う服を一枚、もう一枚と剥ぎ取った。 そして、俺は目を奪われる 彼女の一糸纏わぬ姿に 透き通るような白い肌 小柄なのに形のよい大きな胸 細くくびれた腰に細く長い手足 傷ひとつない美しい肢体 「文香、綺麗…」 俺は思わず、感嘆の声を漏らす 「やッ!」 彼女が咄嗟に手で隠そうとしたが、俺は彼女の綺麗な身体を堪能したくて、無理矢理、両手首を彼女の頭上に片手で固定する。 今まで見たことがない 信じられないほどの綺麗な身体 俺は今、こんなにも綺麗な文香を自分のものにしようとしている… ・
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