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「駄目だ！もたない！挿管します。チューブ6.0ミリ下さい！」
当直だった坪井は、珍しく大きな声を出していた。
夜中に入院させた患者たちのSpO2(経皮的酸素飽和度)が84％!?
酸素マスク10リットル以上投与もどんどん下がっていた。
感冒症状と息苦しさがあり
レントゲン上の透過性がおちGGO(すりガラス陰影)があったため入院させた患者が7人。
その6人があれよあれよというまに挿管されICUへ入室し呼吸器管理となった。
そして今、7人目を挿管した所だった。
「ベンチレータ(呼吸器)が足りない・・・」
純酸素でバッグを揉みながら坪井はおもわず口にした。
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