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-第1のカレ 出会い-
当時の私は、学校で一際浮いた存在であったことは間違いない。
苗字が渡辺ということで名簿が一番最後。
おまけに下の名前が、檀(まゆみ)という名前で先生に読んでもらえたためしがない。
それ以上に一番後なので名前についてあれこれ聞かれ面倒だったことしかない。
親も、けったいな名前をつけてくれたものだ。
秋に生まれたからって・・・、
色彩学専攻だからって・・・、
こんなややこしい名前つけなくてもいいじゃん。
どうやら、私の名前は、襲の色目から選んだらしい。
秋色ならもっと、桔梗なり紫苑なり読みやすいものがあったのに。
大阪近郊の下町の中にある中学校では、けったいな名前だけで、イジメの対象となる。
おかげで、私も随分なイジメにあっていた。
しかし、私は完全無視。
休み時間には常に文庫本を読み、昼食は一人で取る。
寂しいなどとは微塵も感じなかった。
と言えば嘘になるが、本を読んでいる限り寂しくは無かった。
おかげで今でも、活字中毒だ。(笑)
家には、本棚ならぬ、本部屋が存在している。
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