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教室に入ると、ウフフと笑い声
気持ちわりぃっ!!!
「ごきげんよう。ゆいかさん」
私の後ろに立っていたのは幼なじみの安藤かなめ。
学校ではおしとやかキャラで通っているが、普段は私と同じ腐女子であるのだ。
「ごきげんよう。かなめさん」
「そういえば放課後はお暇かしら?借りていたものを返したいのだけれど...」
私がかなめに貸していたものはもちろんBL小説。でも見つかったら、いろいろ大変なので、貸し借りする時は校舎裏。
「ええ。もちろん。」
「では。放課後いつもの所でお待ちしてますわ」
ああ。疲れた。2年目と言っても堅苦しい喋り方である。
ブーッブーッ。
スカートのポケットに入れていたケータイが、鳴った。
開いて確認してみるとかなめからだった。
『おはよ☆
いやぁ。あのBL小説面白かったよ💓
今日も一日頑張ろーね!!』
学校とは違うかなめの口調。
やっぱりこのほうが、かなめらしい。
かなめに返信してから兄貴にメールを送った。
『ごきげんようお兄様💓💓
私が喜ぶ報告があり次第メールしてくださるとうれしいですわ💓💓💓』
と毎朝の恒例・兄貴への嫌がらせメール。
周りに人がいたら面白いなぁ。
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