第一章

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「そこの貴方」 「…あ?」 俺の名は本郷 蓮(ほんごう れん)。この春高校2年生になった。 こいつ…は…確か、入学式で見たな。確認の為上履きを見る。1年生だ。名前は知らないけど。茶髪の巻き毛が印象的で目がくりっとしてて人形みたいで可愛いなと思ってたのだ。まさか向こうから声を掛けて来るとは。俺ラッキーじゃん? 「何?」 「……」 告白?もしかして。 つーか…何て言うの、鈴が鳴るような声って言うの? 何この子完璧過ぎる。 「私の執事になりなさい」 「…はい?」 何て言ったこの子。羊? いや、無理だから。羊無理だから。 「聞いてるの?」 「あ…いや、…羊?」 「し つ じ。二度も言わせないで」 ……。 おおおおお。マックス性格わりぃ! 何だよ執事って! 普通彼氏だろ! 「あ、ヒメ居た!」 「え!?本郷先輩!?」 あ、友達? そう言うとヒメと呼ばれた彼女はこう答えた。 「違うわ、下僕共」
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