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そして東京。
「こっちよ」
辺りはその…風変わりな服で埋め尽くされて居る。双子は慣れて居る様子だ。
「ここ」
「石渡様!いつもありがとうございます」
「今日はこの男に合う服を探しているの。ヒメも探すけど似合いそうなのいくつか持ってきて頂戴」
「はい、かしこまりました!」
店員は俺を見ると顔を赤らめたが(待て、お前男だよな!?)直ぐに服がずらっと置いてある場所まで小走りで行った。そして首を捻り俺を見ながら服を数枚持って来る。早いな。
「ヒメちゃ…ええええ」
ヒメちゃんの腕には服服服服。何この量。5着じゃ済まねぇぞ。値札を見る。1着1万から2万だ。全部ヒメちゃんが出すって…ええええ。
「イシワタリコーポレーションって知ってるかしら」
「…ああ、あの大企業の」
「ヒメはそこの長女よ。それと兄が一人」
ああ、だからこんなにワガママに育ったのか。納得。
「何か失礼な事を考えて居るでしょう」
「いいいや、何も?」
「これなんか本郷先輩に似合いそうですー」
美玲ちゃん…!
俺の心のオアシスよ!
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