第二章

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そして東京。 「こっちよ」 辺りはその…風変わりな服で埋め尽くされて居る。双子は慣れて居る様子だ。 「ここ」 「石渡様!いつもありがとうございます」 「今日はこの男に合う服を探しているの。ヒメも探すけど似合いそうなのいくつか持ってきて頂戴」 「はい、かしこまりました!」 店員は俺を見ると顔を赤らめたが(待て、お前男だよな!?)直ぐに服がずらっと置いてある場所まで小走りで行った。そして首を捻り俺を見ながら服を数枚持って来る。早いな。 「ヒメちゃ…ええええ」 ヒメちゃんの腕には服服服服。何この量。5着じゃ済まねぇぞ。値札を見る。1着1万から2万だ。全部ヒメちゃんが出すって…ええええ。 「イシワタリコーポレーションって知ってるかしら」 「…ああ、あの大企業の」 「ヒメはそこの長女よ。それと兄が一人」 ああ、だからこんなにワガママに育ったのか。納得。 「何か失礼な事を考えて居るでしょう」 「いいいや、何も?」 「これなんか本郷先輩に似合いそうですー」 美玲ちゃん…! 俺の心のオアシスよ!
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