第二章

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そして帰りの電車、山手線。そういや兄貴が大学行くのによくこの電車使うって言ってたっけな…。会ったりして…何てそんな都合よ「蓮?」 ……。 マジかよ。 「龍さぁん?」 え、美玲ちゃん何で俺の兄貴の名前知って… 「美玲!?」 ……。 まさかな、ハハハハ…。 「本郷先輩、その人美玲の彼氏さん…何ですけど、知り合い…何ですか?」 美來ちゃんから止めの言葉を頂いた。 兄貴の彼女ォオ!? ちょ、待ってくれよ。兄弟で好み一緒って…しかも既に兄貴のものって…。泣きそう。 「二人とも似てるわね。もしかしてお兄さんかしら?」 「可愛いね~ロリィタちゃん。初めまして、蓮の兄の龍(りゅう)です」 「え…龍さんの弟さんが本郷先輩だったなんて…あ、そういえば名字が一緒だったかもー…」 「ははっ!美玲お得意のボケか?美來も気付かなかった?」 「全然…」 おおおおお…! 消えたい! 兄貴は俺のコンプレックス何だよォオ! 俺よりいつも何だって出来た兄。それなのに威張らなくて…だから憎めなくて。
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