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気絶した後、再び意識を戻したのは、外が暗くなる少し前だった。
誰かが布団を敷いてくれたようで、私は固い煎餅布団の上に寝かされていた。
うふふ…
なんか凄くいい夢を見ていた気がする。
う~んと寝返りをうつと、視界に土方さんの姿をとらえる。
机に向かい、何か書き物をしているみたい。
ピッと伸びた背筋が美しい。
私が起きた事に気づいたのか、こっちを向かず私にこう言った。
「お前、生娘か?
これから、俺が色々教えてやってもいいぞ?」
そして、クククっと喉を鳴らず。
私は一瞬にして、さっきあった事を思いだし赤面し、布団で顔を隠した。
少し抱き締められただけで、気絶しちゃったくらいだもん、生娘と言われても仕方ないけど…
ってかこの年で未経験って、この時代だとかなり痛いんじゃなかろうか?
ってかさ、からかわれているのだろうけど、あんな事しょっちゅうされたら、私の身が持たないよ~(泣)
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