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「患者?・・・ではないです。怪我はしていません」
・・・こいつ、頭おかしいのか?
この状況で怪我してる患者だと誰が思うんだよ?!
カンジャ違いにしても、そりゃねえだろ・・・
おおいに呆れつつ、俺は尋問を続ける。
「ほぉ・・・
では間者ではないのなら、なぜ新撰組の屯所の庭に無断でいるんだ?」
先ほどの『カンジャ』違いのせいで気が抜けてしまったが、まだ油断ならねえ。
娘は目を白黒させながら、俺の顔を見ていて何も言わない。
はあ・・・
めんどくせえな。
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