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「はいはい、わかりましたよ。
土方さんも、可愛い薫さんを虐めて泣かせないでくださいよ~♪」
ニヤリといやらしく笑い、娘の方を見て「ねえ?」という感じで小首をかしげている。
隊務に関しては、かなり厳しい縛りがあるが、女に関しては皆、やりたい放題。
幹部なんかになると、妾をこさえても良いとされている。
俺は、総司に向かって、けん制も含めこう言い放つ。
「俺の小姓なんだから、煮るなり焼くなり、食べるなり勝手だろう?
ま、お前もせいぜい頑張るんだな」
俺の腕の中にいる娘…薫をちょっとからかおうと耳元で喋ってやった。
薫は、身長はそこそこあるが、体は華奢だ。
胸はなさそうだが、女独特の柔らかさはあり、そして甘ったるい不思議な香りが首筋からしてくる。
薫の耳に土方の吐息がかかり、ピクンっと動く。
面白いじゃねえか…
なんならもっとからかってやるか?
といたぶって楽しもうと思っていところ、薫はなんと、俺の腕の中で気絶しやがった…
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