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「フフフ…わかれば宜しい(ニコッ)」
(僧侶、マジコワイ(涙)
何だ、あのゴゴゴゴゴって!? てかナイフどっから飛んでくるんだ!? 僧侶職にこんなにナイフって必要だっけ!?
………そんな彼女の年は二じ…)
ズパパパパーン!!!!!!
「ギャアアアアアアぁぁぁ!! 僕のもう片方のモミアゲがぁぁぁ!! てか僧侶心読めるのかよ!?」
「あらあら、勇者クン、見ないうちに随分ユニークな髪型になったこと~(ニコッ)。
次は冗談抜きに耳を狙う…(ボソッ)」
「……………」
沈黙する勇者。
(ダメだ、ニコッってしてるけど目の奥笑ってないよ。メッチャ『ゴゴゴゴゴ』って音聞こえるもん。
てかボソッっとヤバイ発言してるよ!? 僕の知ってる僧侶職の人は普通あんなこと言わないもん!!)
「まあ、そんな些細なことは置いといて~」
「ちょ、些細じゃないよ。巷で、髪型のユニークな勇者って呼ばれちゃうよ!!」
「私達、何か忘れてない?」
「ねぇ、僕の髪型は無視なの!?」
「ねぇ、何か忘れてることあるわよね?」
自分の話題に食い付かない勇者に睨みを効かせる僧侶。
「うっ…、何かって………何だっけ?
えーと…………あ、さっきの『淡く哀しい期待を胸にこんな路地裏を歩いているんです的な感じがする人』
…………勧誘しなくては!!」
そう言って、勇者と呼ばれた男は、僧侶と呼ばれた女と共に走り出した。
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