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「小さいのにすごい衝撃だったわ~」
「中佐の部屋の窓ガラスが全部割れるほどの衝撃だったもんね」
勇者の言葉に、中佐は団長室の方へ振り向く。
「はぁ!? なんか俺の団長室だけボロボロじゃねぇ!?」
「良かったよ。中佐とお城は守れて」
「団長室守れてねぇよぉ!!」
騒ぐ中佐。それを聞いて何事かと勇国兵が集まってきた。
「あら~? やっと兵士が群がってきたわ~」
やっと……?
「兵士さ~ん。今隕石が落ちてきたんだけどね~、私が守り切っておいたから~。安心して職務に励みなさ~い」
「おぉ、僧侶さんすげぇ!!」
「さすがあく……僧侶さんだ!!」
兵士たちが口々に僧侶を誉め称え始めた。
まさか。
僧侶は自分の手柄にしようとしてるのか……!?
「いや、待ちな、君たち。別に僧侶が守り切ったわけじゃないんだ」
勇者が盛り上がっている勇国兵たちを鎮めた。
いいぞ、勇者。本当のことを言ってやれ!!
「僕なんだ」
お前もかよっ!!
「なんと!! 勇者さんだったのか!!」
「さすが勇者さんだ!!」
なんで信じちゃうかなー。
「待て、本当は俺が……」
「武闘家さんはないッスね」
「誰の目から見ても明らかですね」
「おい待て!! なぜ俺は相手にされんのだ!?」
「だって武闘家さんだもの」
撃沈する武闘家。ドンマイ。
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