第一章 回想

6/15
前へ
/443ページ
次へ
【ライフカード】…三枚のカードにこれからの選択肢が書かれている某CMのカードである。 いや、もしかしたらこの状況を打破してくれる選択肢が書いてあるかもしれない!! 一枚目っ!! 『当たって砕けろ』 ……俺死ぬんかーい!! ダメだ、二枚目っ!! 『砕けて当たれ』 …いやっ、一枚目を逆にしただけじゃねぇかぁぁぁ!! しかも当たる前に俺死んどるわ!! まさか三枚目も同じ内容じゃねぇだろうな……? くそっ、頼む、三枚目っっっ!! 『「次の言葉を大声で叫びましょう。↓』 …………? 何だ? 次の言葉って。 とりあえず、唯一まともそうなこれに賭けるしかないっ!! もうなんとでもなれっ!! 俺は必死に叫んだ。 「沸点低きまな板僧侶二じゅ……!!」 直後、俺の後頭部に謎の激痛が走った。何かに殴られたような激痛。俺は地面にうつ伏せに倒れた。 霞む視界に見た怖い人たちはなぜか唖然としていた。 意識が薄れていく中、どこかで聴いたことのあるような声が聴こえた。 「フフフ、自分が何を言ったのかわかってるのかしら~。代償は大きいわよォ……」 そこで俺の意識は途絶えた。 俺は力尽きた。
/443ページ

最初のコメントを投稿しよう!

726人が本棚に入れています
本棚に追加