第1章

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ハナビタ砂漠陸軍基地 陸軍大佐、千歳は膠着状態を打開すべく結成された部隊『コンバット・ブラザー』の隊長としてここについていた コンバット・ブラザーは紅蓮大隊や第204部隊などから選抜された兵を集めた部隊なのだ 『毎日訓練ばかりで物足りないな…』 コンバット・ブラザーの隊員、鵜野は軽機関銃を的に撃ちながらため息をつく 膠着状態を打開すべく結成された部隊とはいえ、勝手に進攻をする事が許される訳でもなく任務を言い渡されるまで何もする事がないのだ 『減らず口を叩いてないで訓練に集中しろ』 同じくコンバット・ブラザーの隊員の上田はイヤホンをつけて音楽を聴いていた 『お前こそ訓練しろよ!』 『はぁ?俺はもう終わったし』 『相変わらずだなぁ』 『だね…』 上田と鵜野のやり取りを横に後藤と王子は銃の手入れをしていた 『しかしあれだねぇ、鵜野の言った通り部隊に配属されてから訓練ばっかりだなぁ』 『配属される前もあんまり変わらなかったけどね』 『それもそうだな!』 現在戦争が膠着状態なため最前線の部隊は警戒をしているが後方の部隊は訓練をしているばかりだ
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