日常

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学校へ入る為の坂道に入る。 桜並木がオレの真上にあるが、べつに気にする事もない。 そうだ、意味がないからだ。 自分で無駄なことを考えて時間を浪費し、体力を使うのは馬鹿馬鹿しかった。 校門が見えた。 二年生の初っぱなっから午前の授業をサボったが、どうでもいい。 ただ学校にいても意味がない、そう思うからだ。 校門辺りでオレの姿を見つけた生徒達は、オレを見るなりどこかへ行った。 オレはこのバカみたいに頭のいい学校での数少ない不良と思われている。 別にタバコなんて吸わないし、酒も喧嘩もしない。 ただ学校に来るのが面倒なだけだ。 でも、ここの生徒達はそんなオレを不良と思っている。 まぁ、コイツらの噂で色々と着色されているらしいが・・・
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